前々からテストを繰り返していた事もありますが、トップの魚を寄せる強さ、そして、水面爆発のド迫力バイト、トップの楽しさや興奮をもっとアングラーに広めていきたいという思いで、第四弾にJINPENを発売することにしました。
20年近くルアーを作ってきて、昔からハンドメイドに対する思い入れが強く、物作りの出来るメーカー=LONGINという自分たちの拘りを伝えたいと思い、JINPENにはハンドメイドと同等製品ながら個体差の発生しにくい『高浮力素材である高密度樹脂(E.P.S)を使用』『貫通ワイヤー方式を採用して大物にも安心の設計』をほどこし、従来のシーバス用トップウォータールアーとは一線を画す作りをしております。
JINPENの作業工程はハンドメイドと変わらず、職人がアルミ貼りを施し、拘り抜いた素材と下地からトップコートまでの厚いコーティングにより、衝撃にも強い仕上げにするなど、全ての工程に拘りを持って作り込みました。


ハンドメイドでウッド製品を数多く作ってきて思うことは、自然の素材はどうしても密度がバラバラで浮力とウェイトにバラつきが多く、シビアなセッティングやアクションの出し方など、安定して生産出来ませんでした。
今回EPS素材を採用した理由はウッドと同じく高浮力であること、そして、安定したアクションが可能なウェイトながらも強度があり、ブランク自体も高品質で量産が可能だからです。
EPS素材とは高密度樹脂のことで、最も古くからある発泡スチロール素材でありポリスチレンの粒を発泡させたものです。発砲させる倍率を変更することで浮力や強度を調節することが可能で、開発の際はウッドサンプルで形状を出した後に、発泡倍率を変更したサンプルを数多く作り、テストを重ねた結果、JINPENのアクションにベストな発砲倍率を導き出しました。
発泡製というと簡単に量産できるイメージを持っている方もいるかもしれませんが、現実には下地の処理がとても重要なためにウッドとほとんど変わらない過程を経る下地処理があるので、ウッドで作るのと同じくらいの手間が掛かってしまいます。しかし、前述のメリットを考え、【安定性、強度、量産性】優れたEPS素材を採用することにしました。


JINPENはシンプルな形ですが、ルアーは体高やボディーの長さ、ウェイトの配分、フックポイントのセッティングなどで大きくアクションが変わってきますので、作ったサンプルの数は他のルアーに負けません。
正面から見たボディーの局面で水を受け流す量が変わったり、側面から見たボディーベンド(曲がり)を強くするとヒラ打ちが大きくなる反面、飛距離が落ちたりと、突き詰めるほどシビアな設計が要求されたため、何十個ものサンプルを作り一つ一つ細かいセッティングを変えて、テストを繰り返し、ベストなセッティングを探し当てる事がとても苦労しました。この写真に写っているサンプルはほんの一部ですが、似たように見える13本のサンプルは、全て異なるセッティングが施されたルアーなのです。