ーーミズキ、全12色ですが、渓流の定番カラーはもちろんアトラクター系までいろいろな色があって、どれを買おうか迷ってしまいそうです。実釣の際にカラーセレクトの考え方に基本のようなものはあるんですか?
伊藤 ミズキのカラーは、リアル、ゴールド、リアル&アトラクター、メッキ、パール、アトラクターの6グループで構成されています。まず始めは、この中から好きなカラーを選んでいき、ゴールド系、シルバー系、パール系にわけて絞っていくといいですね。
ーーなるほど、確かに言われて見るとグループ分けされているんですね。
伊藤 一般的には水が澄み色のときはシルバー、濁っているときはゴールド、日没間近の光量が落ちたときにはパールが釣れると言われています。

ーーリアル、メッキ、リアル&アトラクターは、そのためにシルバーとゴールドのカラーがそれぞれ入っているんですね。
伊藤  そうなんです。しかし、シルバーとゴールドの使い分けはあくまで一般論であって、状況に馴染む色がいいのか、目立つ色がいいのかはその時々で変わります。むしろ不自然な色のほうが釣れることもあります。
ーー確かに、なんで今この色がダメでこっちで釣れるんだろう、と不思議に思うときもありますよね。
伊藤 自分の経験上、いい思いをした色を選んで使いがちだと思いますが、上記のようにゴールド系、シルバー系、パール系の3色は最低持っておいて、その日に反応が良い色を探すとさらに楽しめると思います。


ーーなるほど、では買うなら最低その基本3色(シルバー、ゴールド、パール)は各1色ずつ押さえておきたいところですね。ところで基本3色の中にアトラクター系は含まれていませんが、今回のカラーにはアトラクター系が4色も入っています。これにはどんな意図があるのでしょうか?
伊藤 蛍光系のアトラクターカラーは視認性が高いので初心者の方にも使いやすいですし、リアル系より効くこともあるので、上級者にも人気のカラーです。特に目立つ色に反応が良いときには積極的に使うといい釣果が得られると思います。
ーー私もアトラクターカラーはよく使うので、ラインナップにあるのは嬉しいです。
伊藤 今回はリアル系にアトラクター要素を足したカラーも入れてありますので、強すぎないけどアクセントを入れて少し目立たせて誘いたいときにいいと思います。同じ目立つ色でもメッキは反射が独特なアピールをしますから、状況によってはとても効果的ですね。


ーー渓流の場合、一度付けたミノーをほとんど換えずに進む人もいると思いますが、カラーローテーションはしたほうがいいのですかね?
伊藤 そうですね、朝から一日釣る場合は、時間とともに日照の変化とともに光量も変わりますから、そういうときは換えてもいいですね。なかなか魚が出てこなかったり、追ってくるけど喰わないときなんかは、反応がいい色を探して積極的に色を変えてみたほうが高反応が得られることが多いです。
ーー渓流は色なんか関係ない! と言われがちですが、当たりカラーは存在するのですね。
伊藤 やはり色によって釣果に差はでますね。あと、「ここは絶対にいるでしょ!」という大場所は、マメにカラーチェンジしながら少し粘ってみたほうがいいでしょう。色を変えた途端にグワンと魚が出てくることもあるので、1色だけしばらく投げて出てこないからと次のポイントへ行っちゃうのはもったいないですよ。


ーー私も今年はマメにカラーを変えて狙ってみます。
伊藤 ぜひ色々なカラーを投げてみて下さい。ミズキはこの12色があれば、どんな状況下でもいろいろな可能性が探れるような色をラインナップしています。皆さんそれぞれお気に入りのカラーがあると思いますので、それがシルバー系でしたらゴールド系とパール系というように、好きな色に2色足してローテーションしてみると、新たな発見があるかもしれませんし、釣果もさらに伸びると思いますよ!

ーー伊藤さん解説ありがとうございました。ミズキ全12色、皆さんも釣具店さんで見てみて下さいね!
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