岸ジギに求められる絶対条件は、一定のスピードでできるだけ真っ直ぐにフォールすること。あとは、シャクりながら巻き上げた時に必要以上の左右へのスライドを抑え、テールフックがリーダーに引っかかって『エビ』になりにくくすることなどがある。
「それだけの条件であれば、シルエットが細く、丸棒に近い形状のテール部分にウェイトを置いた紡錘形で、あまり派手にアクションしない水抜けの良い形を作ればいいんです。しかし、それ以外にも大切な条件があります。それが『タダ巻きで誘う泳ぎ』です!」



岸壁ジギングは湾岸エリアの人工的に護岸された港まわりや防波堤など、比較的に誰もがアプローチしやすい場所で行われている釣法だ。
「特に夏場は他の釣り方で釣果を得ることが難しいため、岸ジギの可能なポイントにアングラーが集中します。岸壁際にはりついた魚たちは、連日のように上から落ちてくるジグを見続けることになるので、当然その結果として、シーズンを経るにしたがい魚がスレていき、ジグへの反応が悪くなります。そんなスレた魚たちが一番嫌うのが、ジグをシャクった時に発生する「糸鳴り」だと言われています」




そういうときに有効な対処法として、着底後、ロッドをあおることなく速巻きで誘ったり、短いピッチで糸鳴りが出ないように注意しながらフワフワとゆっくりシャクりながら誘ったりする釣法がある。
この糸鳴りを出さない、巻き取りだけの泳ぎでリアクションバイトを誘い出すのにいちばん重要な要素が、ジグ自体が持つ『泳ぎ』という基本性能なのだ。
3~15mほどの短い距離を泳がす間にシーバスにスイッチを入れてリアクションバイトを誘うために、軽く引っ張るだけでヒラヒラと舞い踊る様な泳ぎを追及することが、グリードの開発においてとても大きな課題だった。






中心からリアにかけてミリ単位で調整された重心バランスが、フォール、巻きともに誘う泳ぎを演出する。岸ジギのコツやポイントについては、WEBマガジンを読んで欲しい。